アヤノっちの田舎暮らしBlog

田舎で暮らすアヤノっちの琴線に触れたガジェット、小物、お題トークなどのフリートークブログ。https://www.youtube.com/channel/UCBsUkMU0ujamCl0t1OVQLpQ

手作りのジャンプ台で

今週のお題「冬のスポーツ」

 

ウィンタースポーツ唯一の経験はミニスキーとソリである。2つじゃないかというツッコミはなしだ。

 

私の幼少期の話だ。

家の目の前は坂道だった。

斜面に家々が立ち並ぶ、古い住宅地だった。

道路は、斜面の下方に横の道路があり、そこから垂直に3つの坂道が平行に上っており、坂の上にはまた下の道路と平行に道路が走っていた。漢字の「皿」みたいな感じだった。皿では坂道が4つか。皿の縦を1本減らしたかんじ。

我が家は、真ん中の坂道の一番下の家だった。

 

第2次ベビーブーム末期生まれなので、子供がたくさんいた時代だった。

近所に2人兄弟の家が5~6件あり、気の合う子供たちでよく遊んでいた。

夏はゴムとびやなわとび、バドミントン、冬は、そう、ミニスキーとソリだ。

 

あまり雪の降らない地域ではあるが、年に1~2度ぐらい積もる日もあった。

ある時、雪がたくさん降った。まだ小学生だった近隣の子供たちで、ミニスキーが流行った。数十センチ程の短いスキーで、ストックがあったかは忘れてしまった。近所の駄菓子屋で300円ぐらいで売っていた気がする。

小学生の中の年長のお兄ちゃんがいた。私が勉強している中、楽しくキン肉マン北斗の拳を見ていた隣家のお兄ちゃんだ。

どこで見聞きしたのか、きっと冬季五輪があったのだろう、そのお兄ちゃんが「この坂道にジャンプ台を作ろう」と言い出した。

 

果たして、坂道の途中のど真ん中に、雪で固めた小さなジャンプ台が完成した。

道路は圧雪で、せいぜい雪の轍に取り残された程度のジャンプ台だった。

当時は車のタイヤもスパイクタイヤだったので、問題はなかった、んだと思う。

近所の子供で次々と小さなジャンプ台めがけて滑降し、僅かな浮遊感を楽しんだ。

この坂道は、夏場は三輪車で下り、足ブレーキで止めるという危険極まりない遊びをしていたので(別エントリで書いたかは忘れた)、横の道路から車が来ないかを見張る役割など分担は完璧だった。さながら、ジャンプ競技の風向きなどを見極めてOKサインを出す審判のように、坂の下の見張り役は「いいよー!」と叫び、キャーとか叫びながらスキーでジャンプしていた。ソリでも同じことをやった。

今考えると本当に危険極まりない。

 

それぐらいしか、冬らしいあそびをしたことがない。

 

そんなわけで数少ないウィンタースポーツの経験は、手作りジャンプ台でのミニスキーとソリということになる。

 

と、いうのを、今季の五輪で金メダルを取った小林陵侑選手を見て、思い出したとか思い出さなかったとか(どっち)。