プレイリストとは
今週のお題「わたしのプレイリスト」
先週のお題を今頃書いてしまうのである。
プレイリスト、本当にまだなじんでいない。
昔は、お気に入りのドライブ用のカセットテープやMDを作る行為だろうか。
そういうのを作らなくなって、かれこれ20年ぐらいになる。
そう、昔はお気に入りの曲を持ち歩くのはカセットテープにダビングしてウォークマンに入れていたのだ。
やばい、この出だしだけで急に平成初期のおっさん(おばさん)である。
田舎暮らしなので、成人したらみんな車を持たないと生活できない。
車で音楽を聴くメディアは、私が免許取りたての頃はカセットテープ末期だった。
その前、高校生の頃は、イヤホンをして自転車に乗りながらウォークマンを聴いていた。
今考えるととても危ない。
今はあまりないかもしれないが、町にはCDレンタルショップがちょこちょこあった。私が住む町にも、1つの中学校の学区に1つぐらいはあった。大型だったり小型だったりもしたが、学校帰りに1枚100円でCDを借りて、帰宅したらCDプレイヤーでダビングをした。
高校から吹奏楽部だった私は、参考音源が今のようにYouTubeで入手できなかった時代だったこともあり、もっぱら通学路にあるレンタルCDショップでクラシックのCDをちょびちょびレンタルした。
話はずれるが、当時は、吹奏楽部が演奏する曲といえば、流行りの曲の吹奏楽アレンジや、クラシック音楽のアレンジばかりだった。吹奏楽オリジナルの曲は、当時の顧問の趣味なのか、あまり演奏した記憶がなかった。まあ部活なんて2年半しかやらないので、そんな短期間に演奏した記憶など、とうの昔に飛んでいるのかもしれない。
そんな訳で、小さな町のレンタルCDショップにある、最新ヒットチャート上位の曲目と、棚の隅っこにひっそりおいてある、誰でも聞いたことがあるようなクラシック音楽のCDがあれば、私の需要は満たしていたのだ。
そう、私は、自分が吹奏楽部で演奏する曲を中心にカセットテープ…プレイリストを作っていたのだ。
音楽を演奏する時に、吹奏楽は特に、吹奏楽編成にアレンジされたものを演奏する場合、原曲をちゃんと聞くようにと指導されることがある。私はそれを忠実に守っていたのだ。
カセットテープは、時間が決まっていたので、最後の方に空白があり、よくクラシックの長い曲の後ろが余ると、適当なポップスを入れたりしていた。
大好きだったドラゴンクエストのオーケストラ版は、テープが伸びるぐらい聞いた。今でもN響版なのか都響版なのか、聞けばたぶん区別できる。
大人になり、CDチェンジャーなる物があらわれ、車には数枚のCDを入れておきっぱなしにし、1枚目のCDが終わったら自動で2枚目のCDが再生されるようになったのだった。
つまり、お気に入りカセットドライブ用・・・などは作らなくなったのだった。
MDが全盛期になった頃、ようやくMDプレイヤー付きの車を買った。
録音再生が出来るMDプレイヤーも買った。
そのころから、プレイリストというものの概念が出来たかもしれない。
そして、その頃には、流行の曲を1つずつ買うのではなく、アルバムごと購入するようになっていた。
車に積んだMDディスクは、ドラクエのオーケストラものを全部と、当時はまっていたマリリン・マンソンだけだった。
私はよく運転中に過呼吸になることがあるので、そんなときはドラクエやマリリン・マンソンを聴いて、自分を鼓舞した。
その後、MP3プレイヤーから音楽を聴けるようになり、プレイリストというか、ほとんどのCDをMP3に変換してウォークマンに入れて持ち歩けるようになり、そうなるとプレイリストなんてものは気にしなくなった。
令和に入る直前、私は車を買った。
テレビチューナー付きのカーナビを買い、走行中に聞く音声はカーナビになった。
YouTubeプレミアムが出現し、私はタブレットPCに保存した宅建の講義動画を聴きながら走行するようになった。
音楽を聴かなくなった。
合格後、私の車で流れるのは、ドラクエウォークから流れるBGMがほとんどである。
スマートホンからBluetoothで音源を飛ばし、今日も今日とて冒険を盛り上げてくれる。
たぶんきっと、私が人生で一番聞いている曲は、ドラゴンクエストⅢの冒険の旅だと思う。